遠視のメガネで目が大きく見えるのはなぜ?目立たなくする方法

遠視のメガネをかけると目が大きく見えるのは、遠視用のレンズが虫めがねと同じ凸レンズだからです。+4.00Dで約5%、+6.00Dで約8%ほど、レンズ越しの目は大きく映ります。度数は変えられませんが、メガネのかけ方やフレームの選び方で、大きく見える度合いはある程度抑えられます。

遠視のメガネで目が大きく見える理由

遠視用のメガネには、真ん中が厚く、ふちに向かって薄くなる凸レンズが使われています。虫めがねと同じ種類のレンズです。虫めがね越しの文字が大きく見えるのと同じように、メガネのレンズ越しに見える目も、周りの人からは実際より大きく見えます。

近視のメガネでは、反対に目が小さく見えます。近視用には真ん中の薄い凹レンズが使われているためです(近視のメガネで目が小さく見える仕組み)。

度数が強いほど目は大きく見える

どのくらい大きく見えるかは、レンズの度数と、目からレンズまでの距離でほぼ決まります。目からレンズまでを一般的な12mmとして計算すると、目安は次のようになります。

度数 大きく見える割合(目安)
+1.00D約1%
+2.00D約2%
+4.00D約5%
+6.00D約8%
+8.00D約11%

+2.00D程度までなら、言われなければ気づかない差です。+4.00Dを超えるあたりから、正面から見て目が大きいと分かるようになります。凸レンズは真ん中が厚いので、レンズの厚みの影響も加わり、実際には表の数字より少し大きく見えることもあります。

表の数値は近似式 M = 1 / (1 − d × P)(d:目からレンズまでの距離[m]、P:度数[D])による概算です。

老眼鏡でも目が大きく見える?

老眼鏡も凸レンズなので、かけると目は少し大きく映ります。ただ、老眼鏡の度数は+1.00D〜+2.50Dくらいが多く、大きく見える割合は1〜3%ほどです。周りの人が気づくことはあまりありません。

目立ちやすいのは、もともと遠視がある人の老眼鏡です。遠視の度数に老眼の分が上乗せされ、+3.00Dを超えることもよくあります。人と話すときに目の大きさが気になる場合は、遠近両用レンズにすると、老眼の分の拡大が目立ちにくくなります。遠近両用はレンズの下のほうにだけ手元用の度が入っているので、正面を向いて話しているあいだ、相手からは上の遠く用の部分越しに目が見えます。そのため、相手から見た拡大は遠く用の度数の分だけになります。

子どもの遠視メガネで目が大きく見えるとき

メガネが必要になる子どもの遠視では、+3.00D〜+6.00Dほどの強めの度数が処方されることがあります。この度数だと、メガネ越しの目はひと回り大きく見えます。集合写真などで、メガネをかけた子どもの目だけが大きく写ることがあります。

子どもの遠視用メガネは、ピントを合わせる負担を減らしたり、視力が育つのを助けたりするために処方されます。見た目が気になっても、かける時間を自己判断で減らすのは避けてください。成長とともに遠視が軽くなり、メガネの度数を弱められる子どももいます。

子どものメガネは鼻からずり落ちやすく、ずり落ちると目とレンズの距離が開いて、目がさらに大きく見えます。サイズの合ったフレームを選び、ずれてきたら早めにメガネ店で調整してもらうとよいでしょう。

目が大きく見えるのを目立たなくする方法

メガネを目に近づけてかける

いちばん効果が大きいのは、目とレンズの距離を縮めることです。+6.00Dの場合、距離が14mmなら約9%大きく見えますが、8mmまで近づけると約5%で済みます。鼻パッドの角度や高さを調整すると、レンズを目に近づけられます。まつげがレンズに当たらない範囲でどこまで近づけられるか、メガネ店で相談してみてください。

小さめのフレームを選ぶ

凸レンズは、レンズの直径が大きいほど真ん中が厚くなります。厚いレンズは前に膨らんで見え、目も大きく見えやすくなります。小さめのフレームならレンズの厚みを抑えられます。

薄型・非球面レンズにする

非球面レンズは表面のカーブが平らに近く、レンズの前への膨らみが目立ちにくいレンズです。屈折率の高い薄型レンズと組み合わせると、真ん中の厚みもさらに減らせます。ただし、度数そのものによる拡大はほとんど変わりません。

コンタクトレンズにする

コンタクトレンズは黒目の上に直接のせるので、目とレンズの距離がほぼゼロになり、目が大きく見えることはほとんどありません。くわしくはコンタクトにすると目の大きさが変わって見える理由で説明しています。子どものコンタクトレンズは、年齢や目の状態によって使えるかどうかが変わるため、眼科で相談してください。

このサイトのシミュレータは、現在は近視(マイナスの度数)にのみ対応しています。近視のメガネで目がどのくらい小さく見えるかは、顔写真と度数を入れて確かめられます。写真は端末のブラウザ内で処理され、サーバーには送られません。

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この記事の数値は一般的な光学の計算による目安です。度数の測定やメガネ・コンタクトレンズの処方は、眼科やメガネ店で受けてください。