コンタクトにすると目が大きく見えるのはなぜ?メガネで目が小さくなる理由

「コンタクトにしたら目が大きくなったね」と言われることがありますが、目そのものが大きくなったわけではありません。近視のメガネで小さく映っていた目が、本来の大きさに戻って見えているのです。近視のメガネは度数が強いほど目を小さく見せますが、コンタクトではこの現象がほとんど起きません。

メガネを外すと目が大きく見える理由

近視用のメガネには、真ん中が薄く、ふちが厚い凹レンズが使われています。凹レンズを通して見ると、物は実際より小さく見えます。周りの人はこのレンズ越しにあなたの目を見ているので、メガネをかけていると目は小さく映り、外すと本来の大きさに戻ります。

毎日メガネをかけていると、本人も家族や友人も、メガネ越しの小さめの目に見慣れています。そのため、メガネを外した顔やコンタクトの顔を見たときに「目が大きくなった」と感じやすくなります。

コンタクトだと目が小さく見えないのはなぜ?

コンタクトレンズも、近視用なら同じ凹レンズです。それでも目が小さく見えないのは、レンズと目の距離が違うからです。

メガネのレンズは目から12mmほど離れた位置にあります。レンズ越しの像が縮んで見えるのは、この距離があるためです。コンタクトレンズは黒目の上に直接のっているので、距離はほぼゼロです。距離がなければ像はほとんど縮まず、目は本来の大きさのまま見えます。距離と縮小の関係はメガネで目が小さく見える仕組みでくわしく説明しています。

同じ理由で、近視のコンタクトの度数はメガネより弱くなります(例:メガネ−8.00D→コンタクト−7.25D前後)。コンタクトは必ず眼科で処方を受けてください。

度数が強い人ほど、メガネとコンタクトの差は大きい

メガネ越しの目がどのくらい小さく見えるかは、度数によって変わります。目からレンズまで12mmとして計算した目安は次のとおりです。

度数 メガネ コンタクト
−2.00D約2%小さく見えるほぼ変わらない
−4.00D約5%小さく見えるほぼ変わらない
−6.00D約7%小さく見えるほぼ変わらない
−8.00D約9%小さく見えるほぼ変わらない
−10.00D約11%小さく見えるほぼ変わらない

−2.00D前後なら差はわずかで、周りの人もまず気づきません。−4.00Dを超えるあたりから、メガネをかけているときと外したときの違いが分かるようになり、−6.00Dを超えるとはっきり目立ちます。「コンタクトにしたら印象が変わった」と言われやすいのは、このくらいの度数の人です。

度が強いメガネでは、目の大きさのほかに、レンズの内側だけ顔の輪郭が内側にへこんで見えることもあります。コンタクトにはレンズのふちがないので、この段差も出ません。

なお、遠視の人はこの逆で、メガネでは目が大きく見え、コンタクトにすると本来の大きさに戻ります(遠視のメガネで目が大きく見える理由)。

メガネでも目を小さく見せないコツ

メガネ越しの縮小をいちばん抑えられるのは、メガネを目に近づけてかけることです。−8.00Dの場合、目からレンズまでが14mmなら約10%小さく見えますが、8mmまで近づけると約6%に収まります。鼻パッドの調整で近づけられるので、メガネ店で相談してみてください。ほかにも、レンズの小さいフレームや太めのフチのフレームを選ぶと、縮小が目立ちにくくなります。フレームやレンズの選び方はメガネで目が小さく見えるのを目立たなくする方法にくわしく書いています。

自分のメガネ姿を写真で確かめる

自分の目がメガネでどのくらい小さく見えているのかは、なかなか客観的に見られません。このサイトのシミュレータに、メガネを外した正面の顔写真と度数を入れると、度付きメガネ越しの目と、度なしの目(コンタクトに近い見え方)を並べて比べられます。写真は端末のブラウザ内で処理され、サーバーには送られません。

シミュレータを無料で使う インストール不要・ブラウザで動作します

この記事の数値は一般的な光学の計算による目安で、シミュレーション結果も実際の見え方を保証するものではありません。度数の測定やメガネ・コンタクトレンズの処方は、眼科やメガネ店で受けてください。